こんにちはネトフリマンです(@netflixday)
僕の大好きなジェイク・ギレンホールと【ナイトクローラー】の監督『ダン・ギルロイ』がまたもタッグを組んだ今回のネットフリックス作品『ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリー』
公開から遅ればせながら観賞させていただきましたので、感想やレビューをさせていただきたいと思います!
この記事の目次
ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリーの主な作品データ
原題:Velvet Buzzsaw
監督:ダン・ギルロイ
制作会社:ディース・ピクチャーズ
公開:2月1日
上映時間:113分
制作費:2115万ドル
ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリーのあらすじ
ロサンゼルスのアート業界。画廊の商売人たちは如何にして絵を高く売りつけるかということばかり考えていた。そんな彼/彼女らにとって、絵の価値が分からないのに良い絵を買おうとする金持ちはカモでしかなかった。
商売人たちはスノッブを上客として扱いつつも、心の底では軽蔑していたのである。ジョセフィーナはそんな世界に飛び込んだばかりであった。ある日、ジョセフィーナは偶然にも素晴らしい絵の数々を発見した。
それは同じアパートに住んでいた老人が描き残したもので、極めて不気味な作品ではあったが、傑作の風格がそこにはあった。その話を聞いたモーフとロードラはジョセフィーナを出し抜き、老人の絵画を高値で売り出すことにした。
老人は亡くなる間際に「自分の死後、描いた作品は全て廃棄して欲しい」と言い残していたが、利益に目がくらんだ2人は遺言を無視した。絵画の素晴らしさはSNSを通して世界中に発信されていった。
ところが、2人の周辺で怪現象が頻発するようになった。事態を重く見たモーフは絵画を処分しようとしたが、時既に遅かった。
引用:ウィキペディア
ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリーの主要キャストと吹き替えキャスト
ジェイク・ジレンホール
By Tabercil – https://www.flickr.com/photos/tabercil/9714546334/in/photolist-fNrAbb-fN9U8D-fNrsgj-fNrzyN-fN9ZoT-fMYkFD-fNfVXb-fNfXbd-fNfZjm-fNfYcY-fMYmuX-fNfZDG-fMYm1K-fMYkAt-fMYmHT-fMYmQV/, CC 表示-継承 2.0, Link
役名:モーフ・ヴァンデウォルト
吹替:高橋広樹
評論家で記事を書いており、彼が書く記事によってアートの価値が大きく変動するほどの影響力を持つ。
レネ・ルッソ
By Mingle MediaTV – , CC 表示-継承 2.0, Link
役名:ロードラ・ヘイズ
吹替:高島雅羅
やり手の画商であり元パンクバンドを組んでいたなど多彩な遍歴を持つ。
ゾウイ・アシュトン
By Christopher William Adach from London, UK – WP – random_-25, CC BY-SA 2.0, Link
役名:ジョセフィーナ
吹替:宮澤はるな
元はロードラ・ヘイズの下で働く野心家な従業員だったが、人生を大きく変えるできごとに遭遇する。
トニ・コレット
By Eva Rinaldi – Toni Collette, CC 表示-継承 2.0, Link
役名:グレッチェン
吹替:安藤麻吹
アートアドバイザーに転身後、衝撃的な展開を迎える。
ジョン・マルコヴィッチ
By John_Malkovich_KVIFF.jpg: che (Please credit as “Petr Novák, Wikipedia” in case you use this outside Wikimedia projects.) derivative work: Jbarta (talk) – John_Malkovich_KVIFF.jpg, CC 表示-継承 3.0, Link
役名:ピアース
吹替:金尾哲夫
スランプ気味のアーティストで初期には相当名が売れていた。
ナタリア・ダイアー
By Gage Skidmore, CC 表示-継承 3.0, Link
役名:ココ
吹替:ふじた まみ
ロードラ・ヘイズの元で受付として働いていたがクビになり、各画商の事務所を転々とする。
ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリーの見どころ(ネタバレ注意)
まず1つはジェイク・ギレンホールの演技です(^^)
監督のダン・ギルロイが以前ジェイクとタッグを組んだ作品『ナイトクローラー』では、どんどん深みにハマっていく役で見ている側までも泥沼に引き込まれるような感覚になりました。
今回の役ではある程度常識人ではあるものの、やはりアート業界の人間ということで少々変わり者の役でした。
作品の中での役はモーフという有名評論家で、彼の書く記事が大きな影響を与えるため、彼に取り入ろうとする者も現れます。
しかし批評を受けたアーティストは作品自体の価値まで下がるため、場合によっては彼を憎む人も出てきます。
こういったところにアート界のどろどろの一端を垣間見えるように感じます。
今回の役ではバイセクシャルで一見なよなよしてるように見えて実はジムで体を鍛えるなど、ギャップを感じさせる肉体美に頭脳明晰という役ですが、しっかりと役をこなすジェイクの演技は留まるところを知らないですね(^^)
そして次に、物語の発端となるアートを発見した、ジョセフィーナ(ゾウイ・アシュトン)の野心家で実は中々自己中なところが見どころです。
最初は不遇な扱いを受け、どちらかといえば被害者であったはずのジョセフィーナですが、無名のアーティスト『ディーズ』の作品を見つけたところから人生が変わっていきます。
元々野心家であった彼女はディーズの作品を自分で売ることでのし上がろうと画策します。
もちろん雇い主であるロードラ・ヘイズ(レネ・ルッソ)が見逃すはずがなく、”共同経営”という形で地位もコネもない彼女に手助けを促します。
そしてディーズが残した作品を扱うことで関わったアート業界の人間に次々と不幸が訪れます。
この不幸がどういった形で訪れ周りを巻き込んでいくのか、というのがもう1つの見所です。
ベルベット・バズソー: 血塗られたギャラリーの残念だったところ(ネタバレ注意)
今回の作品で僕的に残念だったところがあります。それはラストのインパクトの弱さです。
物語は佳境を迎え、ディーズの作品に関わりを持った人間が次々に不幸に見舞われるのですが、そこにインパクトが無いため、あれ?終わったの!?という気持ちになります。
簡単に言ってしまえば、物語の序盤や中盤の方で期待をもたせ過ぎたという感じです。
死亡フラグが分かりやすすぎて、「ほーらくるぞ、ほーらきたー」という感じで、読みやすい展開に”びっくり”することが少ないです。
ジャンルとしては心霊的なホラーだったんですけど、アート業界の裏話的な部分に重きを置きすぎていて、心霊的な部分にスポットが当たっていないと感じました。
これなら心霊的なものじゃなく、人を魅了しすぎるアート作品に惑わされどんどん狂っていく人間模様を描い。ヒューマンサスペンスストーリーでも良かったのではないか、と感じました。
最後に
ラストが少々残念だったとは言いましたが、全体を通して見ればやはり面白いです。
人間関係のドロドロや、僕たちが普段関わることのないであろうアート業界の仕組みなどを知ることができるので、そういった視点でも楽しむことができる作品だと思います。
シリアスな作品ではあるのですが、ナタリア・ダイアー演じるココちゃんの可愛さがホラー部分を緩和しており、ココちゃんに癒やされながらホラー体験するという不思議な現象がおきます(笑)
結局最後は、ディーズに関わったメインキャスト全てが犠牲になるのですが、このココちゃんだけは犠牲にならずに済みます。
この作品である意味一番うれしかったです(笑)
コメントを残す